第51回ざる研「駒込・小松庵」報告

1.日    時: 2017年10月16日(月)12時30分、JR山手線駒込駅改札集合
2.場    所: 豊島区駒込1-43-16 アルナス駒込六義園2F「総本家小松庵駒込本店」  電話03-3944-8385 不定期休
3.参加者: 荒木、木本、国友、小林弘、篠原夫妻、滝沢、百々、野村、福田夫妻、山本、(12名)
4.費    用:70,200  @¥5,600×12=67,200+キャンセルフィー3,000=70,200
5.経  過:
今日は雨降りの上に最高気温14.7度と真冬並み、おまけに改札口が3つもある駒込駅南口集合が危ぶまれたが、案の定所定時間に1名は在宅中、やむを得ず小松庵に1名減の12名を申し出たがコース料理で既に13名分は調理済みでした。
当初、小松庵近接の名勝指定庭園「六義園」の散策を1時間予定していたが、この天候でしかも目の前の染井門はクローズ、正門への往復だけで20分近くかかってしまうので、六義園は中止、一方小松庵には開始時間を30分早めてもらい、改札口付近で六義園の由来、柳沢吉保と五代将軍綱吉のことなどの説明で時間を調整してから小松庵を訪れた。
ざる蕎麦研究会_201710_1_2_new小松庵は大正11年創業の老舗だが2年前に現在のモダンで瀟洒な店舗にリニューアルしている。
和食文化の国際化の中にあって和食の中心料理の一つである蕎麦が何故か目立たないことを嘆き、国際的な蕎麦文化の育成を目指す意気込みが従来のそば屋にはない明るく広い部屋の配置に読み取れるし、「東京蕎麦」と銘打っているのもその表れと思える。

千葉御宿の岩の井ひやおろしで乾杯

千葉御宿の岩の井ひやおろしで乾杯

席は6人づつ2つの大テーブルに分かれたのはやむを得ない。
蕎麦前の酒は千葉御宿の岩の井ひやおろし、冷やした杯が憎い。はじめ僅かに酸味を感じる。前菜は茸のお浸し、秋刀魚の蕎麦の実揚げ、焼き栗と銀杏添え、イベリコ豚の西京焼き、と初めから凝っている。
ざる蕎麦研究会_201710_5_6_new_1次の変わり蕎麦「明太子のクリームソース」、これは一般のそば屋では絶対にお目にかかれない代物、こんなそばの食べ方もあるかと唸らせる。

酒は新潟の「鶴齢」本醸造熱燗から、23区内唯一の酒造業、ご当地赤羽の小山酒造「丸眞正宗」純米吟醸、これは「東京蕎麦」との究極のマリアージュをうたっているだけのことはあった。
女性のテーブルではそば焼酎のそば湯割りも頼んでいたようだ。
ざる蕎麦研究会_201710_7_8料理の次は揚げ物で旬野菜の天ぷら、これは新宿綱八の流儀、塩添えだ。

最後の蕎麦は北海道幌加内新そばによる生粉打ちせいろ、幌加内は減反政策によってやむを得ず蕎麦作に転向したが、気温の寒暖差の大きさが蕎麦の甘味を生み全国から注文が殺到したために全国一の作付面積を誇りそばの白い花が一面に広がるさまは幌加内には二度雪が降ると云われるほどになっている。
ざる蕎麦研究会_201710_9_10此の食べ応えのあるしっかりした味は之からも愛され続けることだろう。

小松庵はコスパに問題ありとする評価がある、確かに安いとは言えないが料理の斬新さ、日本酒とのマリアージュ、ゆったりした明るい空間など先を見据えた進め方に共感を覚える点も多々あったように思う。
外はまだ雨、今日は一日中続くことだろう。

6.その他:11月のざる研は昨年と同じ「深大寺・深水庵」です。日程は11月22日(水)10時、JR三鷹駅改札集合、神代植物公園、深大寺経由12時頃深水庵の予定。費用は@¥3,500程度。参加希望は11月15日(水)までに世話人山本 浩(電話042-473-7617)へご連絡ください。

(文:山本、写真:荒木・山本)

 

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