小平稲門会は2023年2月20(月)、小平市立小平第三小学校(木田明男校長)で6学年の児童を対象に地域貢献活動のひとつ、「ゲストティーチャー活動」を実施しました。小平第三小学校が、総合的な学習の一環として行っているキャリア教育「未来へジャンプ」の授業に小平稲門会の会員が講師として、現役時代の仕事上の経験をお話しする活動で、2010年にスタートしました。
木田明男校長(中央)、西浦幸三副校長(右から2人目)と3人の講師
講師を務めたのは3名。峯岸敏雄さん(1969政経、写真左から2人目)は「百貨店を探検しよう」、若林覚さん(1971政経、写真左)は「私の美術漫歩~広告からアートへ、民から官へ~」、二又祐一(1972商、写真右)は「メディア社に勤めて」のテーマでレクチャーを行いました。今回は、従来の半分の1時限・45分の授業でしたが、児童の皆さんは私たちのレクチャーに耳を傾け、熱心にメモを取り、鋭い質問を投げかけました。
6年生全員が「新聞づくり」に挑戦
今回、ゲストティーチャー活動を行うにあたり、事前に学校を訪問した時に驚いたことがあります。6年生の授業に、「新聞づくり」が取り入れられていたのです。児童一人ひとりがそれぞれのパソコン上で新聞編集制作ソフトを使い、サイズこそA4判と小さいながらも、創意工夫を凝らして「発行」した新聞が教室の後ろの壁面いっぱいに掲示されていました。また、国語などいくつかの教科で学習者用デジタル教科書を導入し、活用しています。
文部科学省は、全国の児童・生徒1人につき1台の情報端末と高速ネットワークを整備するとした「GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想」を2019年末に発表しました。同省初等中等教育局が行った「端末利活用状況等の実態調査」(令和3年[2021年]7月末時点、確定値)によると、全国の公立小学校のうち96.1%が「全学年」または「一部の学年」で端末の利活用が行われているとのことです。
小平第三小学校がGIGAスクール構想のもとで、ICT(Information and Communication Technology )教育に積極的に取り組んでいる様子を知ることができました。
(文=1972商・二又祐一、写真=1969理工・大島二典)