キューリが「この紋所が目に入らぬか」に関係していました
キューリの原産地は、インド北西部のヒマヤラ山麓地帯といわれています。
キューリを「胡瓜」や「胡」と漢字で書きますが、これは中国より西の地域を指したものなので、原産地がインド北西部になります。インドでは、キューリは少なくとも3000年前には栽培が始まっていました。
日本へは、1000年ほど前、中国、朝鮮半島を経由して渡来しています。当時は、主に薬用として用いられていたようです。、
キューリは、その切り口が、徳川家の三つ葉葵の紋にいているので、恐れ多いこと、また、三日天下に終わった明智光秀の家紋「桔梗」に似ているので縁起悪いからと武士は食べなかったと言われています。
さらに、京都八坂神社などスサノオノミコトを祭神としている神社の氏子、やはりキューリの切り口が神紋に似ていることから、神罰を恐れて食べませんでした。
そんなキューリが野菜として見直され、利用されるようになったのは、江戸時代末期から明治時代になってからのことです。現在では、キューリは果菜類の中では、トップの消費量を誇っています。
(2022.4.15)
◆目次は、2ページに。
◆前ページ「サトイモ」⇐7ページ「キューリ」⇒次ページ「ゴーヤ」