ラッカセイは、地面の下に豆ができる珍しい作物で、地豆、唐人豆とも呼ばれます
ラッカセイは、南米原産で東アジアを経由して、江戸時代に渡来しています。
日本では主に食用として栽培されています。花が落ちるようにして(花が受粉して落ちて)地中で実を生むことから「落花生」という名前が付けられました。いって薄皮をむいたものがピーナッツです。
日本には1706年にラッカセイが伝来し「南京豆」と呼ばれました。現在の栽培種はこの南京豆でなく、明治維新以降に導入された品種です。
その頃に面白い逸話があります。
神奈川県大磯町の農家、渡辺慶次郎が横浜の親戚から落花生の種を譲り受け、自分の畑に蒔いて花が咲いたが何も実を結ばないので「こんなもの」と足蹴りしたら、地中から鞘(殻)が出てきて、地下結実生の植物ということを知った。
更に、販売先の確保のため、地元旅館に試食を依頼したが「客は喜んだが、座敷が汚されて困る」と断られたそうです。
その後、横浜の駄菓子屋に売り込んだところ盛況となり、採算がとれる商業生産へとなり、千葉県などが栽培を開始したとのことです。
ラッカセイは、高カロリーでタンパク質や脂肪も多く、ビタミンB1、B2、E、鉄分等も多く含まれています。高血圧、動脈硬化、貧血、老化防止などに効果があります。
ラッカセイは、暑さを好み、最適な地温は31~33℃で、17℃以下では実が付きません。寒い地方では作られていません。
また、開花後1ケ月間は、乾燥させないように水やりを欠かさないようにしましょう。
(2022.5.15)
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