野菜を知ろう

野菜を知ろう(23)
オクラは日本語でなく、原産地の北東アフリカの現地語です

オクラ

オクラは「ガンポ」とも言われていますが、日本では現地語「オクラ」がそのまま使われています。

オクラは熱帯地域が原産ですので、暑くなるほど生育が旺盛で、夏から初秋にかけてぐんぐん成長します。
品種は大きく分けて、実(さや)の断面が五角形の五角オクラと丸い丸オクラがあります。五角オクラがポピュラーですが、とり遅れても固くならない丸オクラも人気が出てきています。

生でも食べられますが産毛が気になるときは塩でこすってからゆでると毛が取れます。
果実を切ると、独特のぬめりのある汁が出ます。このネバネバの正体はムチンという物質です。ムチンには、胃粘膜の保護、整腸作業があるので、胃腸の具合が悪い時に効果があります。また、食欲増進にもひと役買うので、オクラを食べると、夏バテを防ぐ効果があります。ムチンは、ヤマイモやレンコンのような粘りのある野菜に含まれています。
ただし、ムチンは水に溶ける性質があるので、ゆでてから切りましょう。
ほかに、水に溶ける食物繊維のベクチンも多くカロテン、各種ビタミン、カルシウム などバランスよく含んでいます。

花の美しさには定評があります。クリーム色のちりめんのような花びらと赤い花芯の組み合わせは地味なものが多い野菜の花の中では随一の華やかさです。それもそのはず、アオイ科に属するハイビスカス、タチアオイ、ムクゲなど、どれもオクラの花によく似た繊細な花を咲かせています。

(2022.5.9)

◆目次は、2ページに。
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