ショウガは、古くから世界中の暖かい地域で香辛野菜や薬味として栽培していました
ショウガの原産地はマレー、インドを中心とする熱帯アジアと言われています。
中国では「論語」の記述から、紀元前500年頃にはすでに普及していました。ヨーロッパでは、ギリシャ時代、インドから乾ショウガが輸入された記録があります。
日本への渡来も古く「魏志倭人伝」に、日本の野にあるが利用されていないものとして登場します。奈良時代には栽培されており、当時は「はじかみ」「くれのはじかみ」などと呼ばれていました。「はじかみ」は日本に自生するサンショウの古名でもあります。
ショウガは、殺菌作用、抗酸化作用、発汗・鎮痛作用などがあって、古くから健胃、食欲増進、風邪、せき、鼻づまりなどの薬用として重宝されてきました。風邪の予防で、ショウガ湯を飲んで早く寝た経験はありませんか。
ショウガは、熱帯地方原産ですので、暑さと多湿を好みます。18℃前後で発芽し始めて、生育適温は25~30℃です。低温に弱く、15℃が生育限界で10℃以下になると根(塊茎)が腐敗してしまいます。
日本では、冬を越すことができずに、春に植えつけ、霜が降りる前までに収穫する1年草として扱われています。植え付けは、最低地温15℃以上で、遅霜の心配がなくなってから行いましょう。
(2022.5.7)
◆目次は、2ページに。
◆前ページ「ニンジン」⇐23ページ「ショウガ」⇒次ページ「チンゲンサイ」