大混戦の中、勝点を落とし4位に終わる
秋への奮起を期待
5月27日(土)、記録と記憶に残る戦いを小平稲門会の6人が学生席で応援してきました。今季は、第7週まで5校に優勝の可能性があるという大混戦。最終的に慶應と立教が抜け出し、両校の優勝争いとなり、その行方は早慶戦の結果次第という状況に3万人の大観衆が集まった。
早稲田の頼りは投手力という中、エース小島が足首故障から復帰し先発、慶應強力打線との対決という図柄になった。5回までは両軍合わせてヒット1本という投手戦。6回裏に試合は大きく動いた。今まで無安打と沈黙する慶應打線、2番瀬尾が左翼フェンス直撃の2塁打。早稲田は一番警戒する3番柳町を敬遠。今日当りの出ない4番岩見との勝負を選び、併殺狙いの作戦。岩見の打球は3塁ゴロで狙い通り。しかし3塁織原の足が滑り、緩い送球でオールセーフ、満塁という大ピンチ。6番清水に右翼スタンドに満塁ホームランを浴びた。好投小島は、細かい作戦と守備の綻びから、たった2安打で沈んだ。
ここで諦めないのが早稲田。応援団長の「5点とろう」の掛け声に奮起し、7回恒例の「都の西北」が響き渡る中、先頭打者主将の佐藤が左翼へ鮮やかな初球ホームラン。これで勢い付いた早稲田は、四球を絡めた代打攻勢で、本当に5点を奪い、5対4と見事逆転に成功。応援席は最高潮の盛り上がりを見せ、勝利を確信した。
しかし代打攻勢の代償は大きく、右のエース柳沢を打者1人で交替させたため、次を誰に投げさせるか? この緊張場面を1年生投手早川に託さざるを得ない状況となった。不安は的中し、1安打、2四球で満塁とした後、前回敬遠した3番柳町に打順が回り、最悪の状況。またもや満塁ホームランを浴び、これで早稲田は、息の根を止められた。2イニング連続満塁弾という新記録と、0対4をものともせずに5対4と一度は逆転した記憶に残る試合となった。
早稲田は、四球、野選を絡め5点を取ったものの実質は3安打の貧打で、試合は5対8で敗戦。第2戦は12対6で勝ち慶應の優勝を阻むという意地を見せたが、第3戦は3対4で敗れ勝点を失い、春季リーグは、立教の優勝、早稲田は4位に終わった。
シーズンを通して、1点差負けや延長戦負けなどが多く、総じて力負けという印象が強い。個人部門では、2年生の加藤が首位打者獲得&ベストナインに選出されたり、1年生投手早川など元気の良い1、2年生が多く、秋季リーグに向けて大いに期待&奮起を促したいものである。
試合終了後は新宿「うおや一丁」で西東京、東村山稲門会と合同残念会を行った。
(大島二典 記)
《当日参加者》
伊藤徹(44法)、大島二典(44理工)、栗原政博(39政経)、中村泰三(41理工)、二又祐一(47商)、村木央明(46政経)、合計6名。