小平二小で総合学習授業
~小平稲門会から3名のゲストティーチャーが参加~
2017年2月4日(土)、季節は立春を迎え、朝の風の冷たさも多少和らぎ、日中の陽射しに春を感じるこの日に小平市立第二小学校(細萱希彦校長)で、6年生を対象に社会人の知識・経験を伝え、これからの進路を考える一助にとの観点から、総合学習授業が同小学校の防災ボランティアとして常日頃からご活躍の小平稲門会・国友康邦顧問(38商)のご尽力により行われました。
当稲門会より大野照藏さん(39法)、鈴木昭介さん(42商)、峯岸敏雄さん(44政経)の3名がゲストティーチャーとして招かれ、約90分に亘る長丁場の中、熱弁を揮われました。
(左から)講師を務めた峯岸さん、大野さん、鈴木さん
6年1組(32名)では、峯岸さんがデパートでの勤務経験から挨拶・接客といったおもてなしの心を生徒参加型ロールプレイングを交えた実演により、また普段は気の付かない顧客対応のための縁の下の力持ち的なデパートの内輪話等を披露されました。
勤務経験を生かし、「デパート知り得情報」を語る峯岸さん
6年2組(27名)では、大野さんが市役所での豊富な経験をもとに、グリーンロードの案内図を資料として小平市の全体像を説明、続いて市役所の広範囲にわたる仕事の内容を分かりやすく「ゆり篭から墓場まで」との言葉を交えて解説されました。特に防災に関する内容については今日的な課題として強調されました。
小平グリーンロード案内図を資料に小平市の全体像を説明する大野さん
6年3組(31名)では、鈴木さんが「繊維について」と題し繊維の種類・製法・用途等についてレジュメ・パソコン画面の引用等を駆使され、普段、繊維といえば衣類との見方になりがちな生徒の目線を様々な方面に広げるべく丁寧な説明に終始されました。特に繊維が衣類以外に多方面で利用されていることを、サンプルを使い詳しく解説されました。
パソコン映像を駆使して衣料とは異なる繊維について解説する鈴木さん
当日は、二小側の要望で学校公開日に実施したため、多くの保護者が来校されており、授業の感想・意見をうかがいました。
●分かっていたと思っていた市役所の仕事全般についての話を聞けたのは、生徒にとっても親にとっても大変よい機会であり、また小平市自体での新しい発見があった。
●題目によってはなかなか取っつきにくい課題もあったが、普段なかなか面と向かうことのない他の大人の人間に接する機会をこのような形で実施できるということは子供達にとって大変貴重な経験だと思う。
●各講師の授業は大変工夫を凝らしており、子供達を飽きさせないように質疑応答方式、ロールプレイング、サンプル実物・映像供覧等々を駆使されていて効果的であったが、出来れば今少し生徒参加型の方法、例えばデパートの話の中では、大変難しいとされている商品包装のやり方を一緒に実演したり、を経て仕事の大切さ、難しいさということも学習できれば幸い。
――等、他多数のコメントを頂き、今後の参考にしたいと思いました。
講師陣(前列中央の3名)と小平稲門会からの参観者
昨今、世の中は情報化時代・少子化時代の真っただ中にあり、小平稲門会の地域貢献活動の一環たるこのゲストティーチャーによる学習は、各生徒が身近な他人に接し、新しい視線での新しい知識の習得とともに人と人が繋がりあう所作に気づき、今後の情操を育む絶好の機会として更なる充実を図るべしと、強く念じることとなる一日となりました。
(地域貢献活動幹事/48理工・塚本記)