第83回ワイン研究会報告

今月は早大出身で、信州高山でワイン造りをされている春日薫さんをお招きし、お話を伺いながらの会となりました。春日さんは1984年、早大商学部卒、総合商社のニチメンに入社。その後イラン、エジプト等駐在を経て2011年、信州高山村でブドウ栽培を始められました。ブドウ用の農薬を販売していたことから、ブドウ造りに目覚めた、とのことです。

会社はRêve de Vin、環境に配慮して肥料、除草剤は使用せず、また無濾過(そのため澱が少し残る)、白ワインの製法「シュール・リー(Sur Lie)」に近いのでは?と冨平さんから指摘。雑菌の混入を防ぐ、温度管理が大変な方法です。

ワインは収穫時期の見極めがポイントで、遅く摘めば糖度は増しますが、酸が強くなる。早めに摘めば糖度が低いワインになる。このバランスの見極めが知恵の絞りどころとのこと。

会員の皆さん、ワインに関して知識が豊富で質問が飛び交い、あっという間の2時間でした。テロワール(その土地の土壌)や栽培方法(棚造りではなく、垣根造りにした理由)等、専門的な議論でした。

会は篠原さんが持参された、スペインのスパークリングで乾杯、スペインの白に固有なアイレン種で醸造されています。今回、12名の参加でしたのでワインも6本消化、中身の濃い会だった、と自負しています。

(因みに長野市は5代、早大出身の市長が続き、現在の市長はオリンピックメダリスト
の荻原健司さん。早大人間科学部出身です。)

今回飲んだ6本のワイン。左から、Vin du Tourisme スパークリング白  スペイン、Bodegas Albero 白  スペイン、Château Bois Mondont 赤 フランス、Rêve de Vin シャルドネ白  日本、Rêve de Vin メルロー赤  日本、Château Prieuré de Beyzac 赤  フランス。

【参加者(50音順、敬称略)】12名
伊藤、大島、上村、國友、河崎(文責)、篠原、竹内、冨平、野村、安田、山本、ゲスト・春日

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