★東日本大震災の大津波による原発事故でいまなお放射線量が高く、避難生活を強いられている福島の子どもたちに「少しの間でものびのび遊んでもらいたい」との願いから昨年春、私たち小平市民有志は[福島の子どもたちをまねく小平の会」(代表 篠木静馬)を立ち上げました。
★呼びかけに応じていただいたた方々の寄金と小平市の協力を得て、市民保養施設「八ヶ岳山荘」に大震災5カ月後の昨年(2011年)8月7日〜10日の3泊4日で24名の小学生を招待。そして、1年後の今年(2012年)も第2回チャリティ・アクションとして、8月1日〜4日の3泊4日の日程で29名の小学生を招くことができました。
★「夏の清里で遊ぼう2012」が無事終了しましたので、この場を借りてご協力いただいた方々にお礼を申し上げるとともに、福島の子どもたちの4日間を報告させていただきます。
★8月1日〜8月4日、被災地福島県の子どもたちを招き、元気いっぱい野外で遊びました。当初35人を見込んでいましたが、直前で体調不良等キャンセルがあったため29名の参加となりました。昨年参加してくれた子どもたちが3人、今年も来てくれました。
★私は1日の朝5時、郡山からバスに添乗するスタッフ5人を車に乗せ小平市役所を出発しました。福島交通観光(株)の郡山営業所に9時に到着。いよいよ「夏の清里で遊ぼう2012」の始まりです。予定通り10時に郡山駅前で子どもたちを迎えると一路八ヶ岳へ向かいました。途中、上信越道の佐久平ハイウェイオアシスにて開校式。渋滞にも巻き込まれず、天候にも恵まれ上々の滑り出しです。
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佐久平ハイウェイオアシスで開校式 |
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★八ヶ岳山荘では今回、ボランティアスタッフがマジックショーや折り紙教室を準備。昨年と比べ屋内活動も充実しています。もちろん、野外でも思い切り遊びました。2日は飯盛山(1,643メートル)にのぼり、昼食後はドッジボールにサッカー、夜は花火大会とナイトウォーク。肝試しもしました。3日は川遊びをした後、滝沢牧場でアスレチックと外遊び、ソフトクリームも食べました。夜はキャンプファイヤー。夢中で遊んだ子どもたちはぐっすり眠りました。
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清流で水遊び |
冷やしたスイカ |
今年で閉鎖される八ヶ岳山荘 |
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★最終日、再び子どもたちとともにバスに乗り込み、郡山で保護者に子どもたちをお返しして無事終了しました。真っ黒に日焼けした子どもたち。3泊4日共に過ごしたスタッフと笑顔で、涙で、さまざまなお別れになりました。おかげさまで大きなけがや事故などはありませんでした。
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飯盛山へ登る |
八ヶ岳山荘の玄関で全員集合 |
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★震災から1年以上経過し、資金や人手が確保できるかどうか危ぶまれましたが、今回、改めて人の情けのありがたさを知りました。駅頭募金や個人、団体からのご寄付、のべ31名にも上るボランティアスタッフの方々。被災地のために何かしたいという皆さんの気持ちが形になりました。事務局スタッフの一人としてこの企画にかかわることができたことを幸せに感じています。小平稲門会からも多くのご支援をいただきました。心よりお礼を申し上げます。今後もこの活動を継続して参ります。(12.8.14.記)
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