|
いなほ随想特集 |
藤田昌煕のメール交流 時論・対論 |
|
|||||||||||||
・日 時:2011年4月8日(金)午後3時〜午後7時30分 ・集合場所: JR「国分寺駅」改札口(午後3時) ・散策コース: 午後3時30分〜4時45分 「史跡めぐりと資料館見学」 午後5時〜7時30分 天麩羅屋「天松」にて会食とリポート 午後7時30分 現地解散 ・テーマ:「武蔵国分寺創建の歴史的背景と史料館見学〜」 ・講 師:高橋幸雄 氏 ・リポートまとめ:藤田昌熙 ★4月例会を「国分寺」で開催…これを決めた時、まさかこんな大震災が起こるとは想定外。「3・11東日 本大震災」からほぼ1カ月経ったとはいえ、復興はまだ緒についたばかり。その上、福島原発事故の回復 の目途がつかない状況下にあって、例会を「予定どおり開催していいものか?」「中止すべきか?」…大い に迷いましたが、今回の世話役高橋幸雄氏の「国分寺跡資料館は開館しています」、「天麩羅屋も店を開 けてくれます」…の力強い言葉に励まされ、「よし、やろう! こういう時こそ世の中の“自粛ムード”を吹き 飛ばそう!」と実施を決定。タイミングよく東電の「計画停電」も中止となり、出席者も日を追って増え最終 9名に。
★さて、当日、午後3時、「国分寺」駅に顔をそろえた面々。高橋夫妻の先導で、早速、「武蔵国分寺跡公 園」へ。ボランティア・ガイドさんの案内で、発掘された国分寺跡に立ち、懇切丁寧な説明に“天平時代”に 想いを馳せ、「資料館」では出土品の数々に感嘆しきり。2時間に及ぶ充実した勉強会となりました。
★“古代史への旅”を終えた後、次なるオプションは、天麩羅屋「天松」での講義と会食。何しろ喉はカラ カラ。まずは生ビールで乾杯。続いて続々と出てくる料理に舌鼓。聞けば、今晩にそなえて店長が早朝、 築地に出掛けたという。魚介類が新鮮で旨い上、季節を先取りした山菜、筍料理が嬉しい会食でした。 ★「こうなると、もう講義はいいだろう。資料館でたっぷり勉強したことだし」と思いきや「いや、やります」 と高橋氏。盃を置き、やおら封筒から資料を取り出す。 ★「まさか…」という困惑と、「待ってました!」という期待が交錯する中始まった講義。
◆国分寺造営の背景 ★国分寺の造営は、西暦741年(天平13年)、聖武天皇の勅命により全国68国で造営された。主たる ◆何故、今の地に「武蔵国分寺」が… ★さて、国分寺が造成された全国68カ国の内、今回の「武蔵の国」はどういう位置にあったか。じつは ◆その後、国分寺が衰退した理由 ◆武蔵国分寺が存続した理由 ◆「武蔵国分寺跡」の発掘調査の経緯と特色 ★大正11年、内務省が国の史跡に指定。昭和31年、石田茂作博士を委員長とする日本考古学会によ |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
◆岡本久暢氏(文教大学・広報室長)の「最近の大学事情」と題する講演を聴いた59MEETING会員の田代勝彦さん の報告(要約)です。内容は、大学の増加と受験生の減少、大学格差の増大、大学淘汰の時代等など。時宜を得た関 心テーマなので当欄を借りてご紹介し、皆さまからのご意見メールも搭載させていただきます。(藤田) |
|||||||||||||
◆いまや大学は巨大なマーケット ★大学(4年制)はこの17年間で250校増え、今や国・公・私立併せ773校(2009年現在)。巨大なマーケットであり、その規模は5兆円。これは食品業界と同規模。 ◆大学「全入時代」の到来 ★かつて“狭き門”といわれた大学であるが、今や志望校にこだわらなければ誰でも大学に入れる時代になった。その背景には、「少子化」と「大学の増加」がある。過去20年間に18歳人口は40%減少したのに、この間大学の数は何と50%増加。 ◆大学淘汰の時代 ★需給バランスが崩れ、私大の50%強で「定員割れ」、40%弱が赤字になっており、大学間の格差が拡がっている。伝統校、有名校には受験生が殺到するが、新興校、偏差値50%以下の大学は生き残りに必死の状態である。 ◆大学の対応策 ★「一体どうしてこんなことに・・・」「むやみに大学を増やしすぎたのでは」「少子化の流れはわかっていたことではないか」…と皆さんから戸惑い、疑問の発言が続出したが、事は明白、いま大学が抱えている状況は我われの認識を超えている。 ★では、どうすればいいか。田代氏曰く、「大学も、いろいろ対策は講じています。いま言った各種広告・PRの強化をはじめ、インターネット(大学ホームページ)やオープンキャンパス、進学相談会等など」但し、これらは大学間の競争であって、少子化で若者が減少しつつある今、本質的な解決策とはならない。そこで皆さんから出てきたのが、受験生対策とは別次元の諸方策の必要性。 ★「大学は今や若者だけのものではない。中高年を対象にしたエクステンションを充実すべきではないか」「グローバル時代。これからはもっと留学生に門戸を拡げればいい」どちらもすでに各大学で実施されてはいるが、その規模はまだまだ小さい。さいわい母校早稲田大学では、他大学に先行してエクステンション講座を充実させており、留学生の受け入れでもトップクラスにある。各大学で力を入れるようになれば、たしかに大学は定員割れなどといった苦境から脱し、活性化し、再生も可能かもしれない。 講義(報告)頂いた田代勝彦氏に感謝! |
|||||||||||||
[反響メール] | |||||||||||||
◆現状では、大学淘汰やむなし ★「大学問題」は、「2007年問題」として10年余り前から憂慮されていたことだった。端的にいえば、理念を建前や手段で済ませるだけの、場当たり的で、官僚の利権拡張だけは忘れない文部行政に責任がある。 ★学生数を確保するため、学力がなくても受かる多様な入試を年中おこない、学生に迎合すべく、カリキュラムも就職をも見据えたようにしつつ、入学後は、学力のない学生に無記名で授業を評価させ、その結果を教員に配布し、授業改善の参考にしろ、というような“評価ごっこ”を全国の大学でやっている。 ★文科省は、助成金などを手段として官僚の天下り先の大学を増やし、評価ごっこをさせ、半期15回、年間30回の授業をやるように指導し、大学管理を強めている。それでいて「2007年問題」への対応は、しているようには見えない。大学や高等教育についての巨視的、遠望的な対応など、全然していない。 ◆一昔前、新設大学が“駅弁大学”と揶揄された時代がありましたが… ★12月例会報告。大学定員割れ、赤字大学の増加等、興味深く読ませて貰いました。少子化の時代、大学数の多いことは当然ながら、入学者定員の減少をもたらすことは理の当然です。一昔前、各地の新設大学が“駅弁大学”と揶揄された時代がありましたが、むべなるかなです。 ★しかし、今や大学は学問の府ではなく、大学3年から就職活動に専念せざるを得ない時代の要請も無視できません。小生なども余り大学で勉強したという実感はありせんが、それなりの会社(あくまでもそれなりです)に入社し、定年を迎え、今貴兄とメールのやりとりをしている。この幸せさは、大学卒業のメリットでは…。(山本 眞彦) ◆現在大学の現場にいるので、興味深く読ませていただきました ★「大学問題」についての皆さんの議論。現在大学の現場にいるので、興味深く読ませていただきました。(濱口 晴彦) ◆大学は職業訓練校ではない ★大学の存在は、大学に何が求められているかをまず考えるべきだと思います。最近の大学の状況は、まるで就職のための予備校。学問を追求していく向学心から発して学んでいく姿が無い。本来、社会や企業の実技・ノウハウは会社に入ってから訓練養成をすればよいのであって、大学では物の考え方や発想能力、創造力などが養われていくべきだと思います。 ◆人間は何とカネに弱いものなのか… ★我が家に隣接して東京理科大学があります。ご多分にもれず、当校も大学淘汰の時代対応に大童の状況です。地元神楽坂周辺、九段下、下町地区等々の土地投機に走っており、神楽坂メイン通りには現在、賃貸ビルを建設中です。 ★大学と言えば、小生の年代の大学進学率は23%ほどだそうです。もちろん、大学の数も今よりはるかに少ない時代でした。いまや、大学と空港とハコモノは増えすぎたということでしょうか? 小学校の廃校は当たり前のご時世になりましたが、増えすぎた大学は今後どうなるか、心配です。(望月 俊樹) ★少子化の進む中、大学の定員割れ、赤字経営など、日本はこれから一体どうなるのでしょう?我が家の近所は休日になると若いカップル、家族連れで大変な賑わいですが、乳母車の中にはワンちゃんが…。幼児を連れている人達よりワンちゃん連れているカップルの多いこと。昔とは様変わりです。時代の変化で致しかたないとはいえ、淋しい気が致します。そのうち又、少子化にも歯止めが出来、日本が元気になる明るい未来を期待したいものです。 (板尾 由美子) ★少子高齢化している日本社会にとって、大学が増え過ぎてしまったことは明らかです。今後、淘汰されていくのは当然の成り行きでしょう。私の住む川越市内にも4つの大学があり、市民の生涯学習を進めるという観点から、市と地元大学が協力する形の連携講座が毎年頻繁に開かれています(参加者数はまあまあの状態)。 ◆大学は高等教育機関であることを肝に銘じて ★大学をマーケットとして捉えると5兆円の市場…とは! 初めて知りました。そもそも私はこれまで、”大学は教育機関”という認識しかもっていませんでした。今回の田代氏のレポートで、“大学といえども市場原理に支配されている存在”であることを再認識しました。財政的裏付けがなければ教育活動が行えないことは明白で、大学にとって収益を上げることが死活問題なのは当然だといえます。そこで各大学が生き残りをかけて、あの手この手の企業努力をしていることが、よくわかりました。 ◆やはり、大学本来の伝統と、教授陣の充実以外ない ★少子化により、大学定員割れに悩む大学が多いとのことですが、何処も対策に悩む所でしょうね。留学生の増加なども対策の一つでしょうが、限定的でしょうね。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
ホームページ管理人様 秋も深まってまいりました。 お変わりございませんか。 実は、小生、先月、安達太良山登山の時、宿泊した「岳温泉」の宿で「俳句コンクール」をやっており、 入賞句は、「智恵子記念館」で詠んだ
ちなみに「優秀賞」は数多くの応募作品の中から5点選ばれたとのことで、入賞句は宿のロビーに飾ら |