いなほ随想
第4集
ちぎり絵にもみじもありて秋深し

藤田昌煕(38文)

安達太良山(wikipediaから転借)

 
ホームページ管理人様

秋も深まってまいりました。 お変わりございませんか。

実は、小生、先月、安達太良山登山の時、宿泊した「岳温泉」の宿で、「俳句コンクール」をやっており、一句投函したところ、昨日、宿から封書が届きました。何と、小生の句が選考の結果、栄えある「優秀賞」に選ばれたとの知らせでした。

入賞句は、「智恵子記念館」で詠んだ
 

    
ちぎり絵にもみじもありて秋深し (昌煕)

高村光太郎と結婚したころ
の智恵子(28歳)

ちなみに「優秀賞」は数多くの応募作品の中から5点選ばれたとのことで、入賞句は宿のロビーに飾られる
そうです。
但し、この栄誉を素直に評価しない者も…。女房曰く、「たんなる宿のPRじゃないの。また来てもらう
ための…」
  ああ、汝、何たる心貧しい者よ!


 たしかに宿のPRの一面はありますが、ちょっと嬉しい出来事でしたので、ご報告させていただきます。
 朝夕冷え込んでまいりました。風邪などひかれませんよう、ご自愛下さい。

                                                         
 2010年11月21日
                                                            藤田昌煕

(管理人注:福島県二本松市に清酒「花霞」の造り酒屋であった高村智恵子の生家が再現され、裏庭に「智恵子記念
館」がある。 記念館には智恵子が描いた油絵や紙絵が展示されている。)

♪   ♪   ♪   ♪   ♪

[反響メール]

◆俳句コンクールに入選。なんだか私まで嬉しくなりました。

 長岡京市の従姉の所へ行って、光明寺、金蔵寺の紅葉狩に出かけました。
 さて、このたびは岳温泉での俳句コンクールに入選、おめでとうございます。なんだか私まで嬉しくなりました。今後の励みになります。どうか頑張って下さい。(上野 美也子)


◆ほんとに良い句。場面が目に浮かんできます。

 「岳温泉」での句、優秀賞とのこと、おめでとうございます。

 ちぎり絵にもみじもありて秋深し

 ほんとに良い句ですネ。場面が目に浮かんできます。(余田 弥生) 

◆山登りだけでも凄いことなのに、俳句まで…

 優秀賞受賞、おめでとうございます。山登りだけでも凄いことなのに、俳句の実力まで認めさせたとは、ただただ恐れ入ります。これからも貴兄の句に接し、勉強してまいりたいと思っております。(望月 俊樹)

◆素直に秋の季節を詠み込み、旅情をそそります。

 大変良い句です。素直に秋の季節を詠み込み、旅情をそそります。早速にでも岳温泉に行き、鑑賞したいところです。
 札幌は10月の初雪以来降雪が無く、定山渓の奥の札幌国際スキー場が11月21日(日)山頂の2コースがやっとオープンしました。札幌市内の手稲オリンピヤスキー場、藻岩山スキー場はオープンの目処が立ちません。藻岩山スキー場は我が家から、夜間照明が奇麗に見えるので、オープンがまちどうしいのですが…。(山本 眞彦)


◆褒められることは、やる気や更なる進歩に。

 褒められることは、やる気や更なる進歩に繋がりますから、素直に受け止めるべきですよね。何はともあれおめでとうございます。(冨士原 坦)

 ◆「山寺や家族とともに蝉時雨」

 秋を見事に詠んだ俳句、優秀作入賞、おめでとうございます。これからの作句に励みがでますね。
 亡き母のことを思い出しました。母と最後の遠出で山寺へ行った時、母が投句した作品が入賞し、その句を記入したこけしを頂きました。母は中村汀女先生の「風花」の同人でした。

「山寺や家族とともに蝉時雨」

 今も私のリビングに飾ってあります。親不幸の私は俳句をやらずに、詩をいたずらしていますが…。
 ゴッホ展、やっと行ってきました。なかなか見応えがありました。
 寒くなります、どうぞご自愛下さい。(保谷 裕子)

◆日ごろ句作に励んでおられる成果。

 「優秀賞」とは、やりましたね。藤田さんが日ごろ句作に励んでおられる成果でしょう。おめでとうございます。私もいい句だと思います。(森田 亘)

◆素晴らしい出来事です。

 素晴らしい出来事です。誰が何と言っても気にしないで下さい。
 奥様ご同伴で是非お出掛け下さい。(日吉 忠弘)

◆ずっと俳句をやっていらっしゃることから来る力。

 「岳温泉」での俳句コンクールの「優秀賞」ご入賞、おめでとうございます。
 やはり、ずっと俳句をやっていらっしゃることから来る力。素晴らしいこと だと思います。寒くなりました、ご自愛ください。(青山 達三)

◆「賞をもらったときは素直に喜べ!」

 ある方から言われました。「賞をもらったときは素直に喜べ!」と。
 優秀賞、おめでとうございます。但し、奥様のご指摘もごもっともと思います。私も以前、尾道の商店街の懸賞(同商店街での飲食券)が当たったのですが、使用期限内に使える見込みのない場合は返却願いますと記載されていました。機会を見つけて意地になって行きましたが…。(花澤 周志)

◆愛の鞭があるほうが…

 俳句の事はよく解りませんが、入賞、立派です。奥さんの評価は手厳しいですね。しかし、愛の鞭があるほうが、励みになるのでは…とも思います。(山崎 晃)

◆素晴らしいじゃないですか!

 
素晴らしいじゃないですか! 優秀賞、おめでとうございます。これからも頑張って下さい。(井田 智見)

◆季語は「秋深し」でしょう。

 季語の重複とのご意見がありましたが、小生は重複とは思いません。ちぎり絵の紅葉は、季語としてはどうでしょうか?矢張り、眼前の「物」が季語と思います。したがって、季語は「秋深し」でしょう。(日吉 忠弘)

◆心豊な人生を送りたいもの。


 
入賞、おめでとうございます。「ちぎり絵にもみじもありて秋深し」、素晴らしい句だと思います(俳句を嗜まない小生が褒めても何の意味も無いかもしれませんが…)。それでもよいものはよいと思います。
 心豊な人生を送りたいものです。(青山 勇)

◆父(96歳)が、毎日、斎藤茂吉の句を楽しんでいます。

 俳句の入賞、おめでとうございます。お元気でご活躍なによりです。
 私は、プラトンの「国家」を読み進めている中で、プラトン哲学の数学的論理性を見出しました。
 俳句につきましては、父(96歳)が、毎日、斎藤茂吉の句を楽しんでいます。口癖のように「さすが文化勲章受章者だ」と言っております。
 寒くなりました、ご健勝を祈念しております。(寺西 弘文)


◆「季重なりではない」

  「岳温泉俳句コンクール」で優秀賞を受賞された藤田さんの佳句、

 ちぎり絵にもみじもありて秋深し

について、ご友人の何人かの方々から、<句の中に秋の季語の「もみじ」 と「秋」が並び、(俳句ではタブーの)季重なりの句>との指摘メールが寄せ られているようですが、その批判には少々勘違いがあるように思われます。

 掲句の場合、「もみじ」は季語として使われているのではなく、「もみじが描かれたちぎり絵」(の作品)を作者が見て、その感応から「いまは晩秋」と季語を入れて作句されたものと拝見し、小平稲門会のホームページに搭載させていただきました。そして、念のため私が師事しております師匠(春耕俳句会同人)に正した ところ、「季重なりではない」と私の見解と同じ回答がありました。
 
 「素直ないい句。<ちぎり絵に>を<ちぎり絵の>とすると、句がさらに ふくらむ」 との講評もお伝えします。ちなみに春耕俳句会の主宰者は、俳人協会会長 ・棚山波朗氏で、師匠は多摩地区の3つの句会の指導を任されている俳人 です。 (松谷 富彦)


松谷様

「季重なりではない」とのご教示、ありがとうございました。じつは私も同じ見解で、季語は「秋深し」。「もみじ」は“襖絵の中の桜”同様、季語ではないと思っておりました。ご師匠様にまでご確認いただき、ありがとうございました。

ところで今回は、自慢にもならない拙句をご披露しただけでも恥ずかしいのに、皆さんから続々と“入賞祝い”のメールを頂戴し、恐縮しております。これも小平稲門会のホームページでご紹介いただいたお陰です。ありがとうございました。(藤田昌煕)



◆優秀賞、おめでとう!

 優秀賞、おめでとう!選ばれるということは、注目を浴びることで、なかなか名誉なこと。大いに胸を張ってください。その割引券で再訪し、二本松で見損なった「菊人形」を観たら?(まだ間に合うのでは。券の有効期間によっては、来年の楽しみにしてもいいかも知れません。(森 泰生)

◆投句の入選は、快挙でした。

 投句の入選は、快挙でした。不特定多数の応募から、顔見知り句会の馴れ合いでない、選考を通過しての栄冠ですから、初の快挙と言っていいのでは…。

 純子夫人のいう趣旨の「旅館の商業主義の一環」ではありましょうが、とにかく選ばれた。当該の句は、言葉がきれい。深い意味はないいつもの句ですが、色が浮かぶ感じです。いつのものような白黒監視カメラで写した対象を右から左へ運んだというたぐいよりもいい感じです(但し、「もみじもありて」は「もみじがありて」の方がいいかと愚考しますが…)。

ところで、二本松市で貴兄が「菊人形展」にひどく固執していたわけが分かりました。「菊展」で菊の句を詠みたかったのですね。菊展なら分かりやすい。
 智恵子抄関係では、バックグラウンドがないと簡単には詠めない。そうだ、そうだったのか、と納得しました。またこんど菊展に行きましょう。いずれにしろ、投句の入選は快挙でした。(Q・Z)

◆四人旅に、素敵な思い出が加わりました。

 優秀賞、おめでとうございます。日頃の句作りの成果がすぐに出るのは、さすがですね。四人旅に素敵な思い出が加わりました。(竹内 敬康)

◆見たことをすぐ句にする、句にできるのがすばらしい。

 句は、やはり、たくさん作るうちにうまくなるのだと思います。賞も当然ではないかと…。見たことをすぐ句にする、句にできるのがすばらしいと思います。(E・S)

◆何気ない素直な気持ちで情景を詠まれた良い句。

 おめでとう!温泉宿で詠んだ俳句が受賞とは、うれしいことですね。
 何気ない素直な気持ちで情景を詠まれた良い句です。(山本 興一)

◆やっぱり、奥様が明晰でいらっしゃるのかなあ〜〜〜

 PCを開いたら、飛び込んできた嬉しいメール!「優秀賞」、受賞おめでとうございます。なんでも賞をいただけるのは嬉しいことですね。
 さっそく「岳温泉」へ行って写真を撮ってこなくてはいけませんね…??? 
 やっぱり、奥様の方が明晰でいらっしゃるかなあ〜〜〜(荒木 彌榮子)

◆入選、おめでとうございます。

 お元気で御活躍の様子、なによりです。
 いい句ですね。入選、おめでとうございます。さすがに見事なものですね。
短い時間でこんな秀句を詠まれるのですから…。益々御精進の程を。(吉井 良平)

◆「トロンボーン・クァルテット・ジパング」の演奏会に。

 おめでとうございます。さすが優秀賞に選ばれるだけあって、良い句だと思います。
 こちらは昨日、川越市内にある東邦音楽大学の音楽ホールで開かれた 「トロンボーン ・クァルテット・ジパング」の演奏会に行ってきました。NHK交響楽団をはじめ日本の代表的な交響楽団のトロンボーン奏者4人による編成で、聴きごたえのある演奏でした。
 今日は、先ほど池田勇太の優勝で終わった「ゴルフ・ダンロップフェニックス トーナメント」をテレビで観ていました。同大会中1日は雨が降ると言われているようですが、今回は1日も雨が降らず、恵まれていたようです。
 快い秋晴れが続いていますが、朝晩は冷えますので、お互いに風邪などひかないように気をつけましょう。(大木 壯次)

◆今日はほんとによい小春日和でしたね。

 やー、目出度い限りではないですか!たしかに悪くない!
 今日はほんとによい小春日和でしたね。日立研究所の園遊会もあって、息子一家と久しぶりにお庭を散歩したり、お弁当を食べたり、何年もあっていないご近所さんにあったり…楽しかったですよ。(小田切 三千代)

◆♪おめでとうございま〜す!

 ♪おめでとうございま〜す! 中々ありそうでないものです。日ごろの努力、勉強の結果です。お見事です。素直に喜びましょう!

 小生がその宿の経営者なら、入賞者を改めてご招待します! または、ご夫妻の宿泊無料優待券など贈呈します。それをやらないから奥様から厳しいご意見が…。(地球極楽とんぼ)

◆美しい紅葉の状景が目に浮かびます。

 俳句、優秀賞、おめでとうございます。美しい紅葉の状景が目に浮かびます。(成田 紀子)

◆もみじを楓にしたらどうでしょう?

 もみじを楓にしたらどうでしょう?もっとも、もみじ紅葉だから注目されたかも しれません。(森 泰生)

◆優秀賞、良かったですね。

 「ちぎり絵にもみじもありて秋深し」優秀賞、良かったですね。なかなか優秀賞などとれません。(大辻 一徳)

◆智恵子の「ちぎりえ」の中からふっと目に留まった赤の印象を…

 おめでとうございます。智恵子の「ちぎりえ」の数々の中からふっと目に
留まった赤の印象を素直にお読みになって、句のリズムもよろしいのではないか、と拝察します。何はともあれ、日々の研鑽のいたすところでしょう。おめでとうございました。
 23日より「小平中央公民館1Fギャラリー」で、教室の皆様の作品展。私も1点賛助出品します。(佐藤 靖)

◆見たことをすぐ句にする、句にできるのがすばらしい。

 句は、やはり、たくさん作るうちにうまくなるのだと思います。賞も当然ではないかと…。見たことをすぐ句にする、句にできるのがすばらしいと思います。(E・S)

◆安達太良山、良い山ですね。紅葉を見てみたいです。

 岳温泉の俳句、なかなかいいですね。安達太良山、良い山ですね。新緑の頃登りましたが、紅葉を見てみたいです。先日、社会学女子で行った奈川温泉、素晴らしかったですよ。上高地線で、奈川渡で乗り換えるのですが、紅葉が最高の時期でした。松茸づくしの食事も満足で、是非お勧めです。(蛭川 紀巳子)

◆野も、山も、そしてちぎり絵にも、秋一色ですね。

 流石ですねぇ。おめでとうございます。

ちぎり絵にもみじもありて秋深し

 野も山も、そしてちぎり絵にも、秋一色ですね。文句無しの「優秀賞」だと思います。 益々のご活躍をお祈りいたします。(安本 貴龍)

◆褒章記念に招かれた「温泉宿一泊付招待」

 受賞、オメデトウ! 但し、昨今、私は”安達太良山” に挑む元気も気概も失せていて、残念ながら受賞作拝見に出かけるのは失敬させて頂きます。
 ところで、実は私も同じような経験があります。或る日、新聞に”金沢に絵手紙を出そう”という企画が掲載され、早速、縦20a横80aの手漉き和紙のど真ん中に朱色に染まった越前蟹が精一杯長い脚を伸ばした絵を描き、応募したところ、「当選」。金沢市長をはじめ、お偉方の祝辞と褒章品が送られてきました。

 褒章記念に招かれた「温泉宿一泊付招待」は、期日迄に行けず断念しましたが、後日、愚妻と金沢に旅行。今は亡き知友であり兄とも慕っていた版画家の”佳風”(クリフトンカーフ)氏の金沢工房を訪問、旧交を温め、愚妻は能登岬まで船で足をのばして…の誠に楽しい一泊二日の旅となりました。(丹波屋彦兵衛/佐藤 英彦)

                     (紅葉・黄葉のカット写真:東京・奥多摩の日原で10.11.16.松谷富彦撮影)

♪BGM:Ripple[田舎道]composed & arranged by Ripple♪
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