★2012年2月4日にBSクラブで開かれた新春交歓会で、伝統と格式のある小平稲門会に入会させて頂きました。
★現在、私は現役のサラリーマンで、会社では、稲門会の活動があまり活発ではなく、あっても年1回くらいの飲み会程度です(先輩曰く、早稲田の良いところは慶応と違って徒党を組まないことだ)。そのため小平市に20年住んでおりますが、地元の稲門会への関心も、正直申し上げてほとんどありませんでした。
◆人生ちょっとしたことで、すばらしい出会いが
★人生ちょっとしたことで、すばらしい出会いがあるものです。1996年(平成8年)頃に津田公民館で開催された子育てサークルで偶然に出会った佐野郁夫さん(小平市議会議長)とお付き合いさせて頂いている中で、近藤幸夫先輩と西村弘先輩に出会い、小平稲門会の存在を知り、そして入会を勧めて頂きました。
★本会におきましては、先ずはホームページを拝見し、その内容の充実ぶりに驚きました。会の行事報告はもちろんのこと、各同好会の活動、そして会員の手記や話題等適宜更新されており、小平稲門会の多岐に渡る活動が営まれていることを理解しました。
★冒頭に書きましたように2月に初めて新春交換会に参加させて頂き、新人の私を暖かく迎え入れて頂き、ありがとうございました。先輩方のお話を伺いながら楽しく過ごすことができました。
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会社の先輩・小平道彦さん(34理工 左)、稲門会長老・山本浩さん(29政経)と |
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◆半導体製造一筋に歩んできたわが人生
★自分のことを少々書かせて頂きますと、1983年(昭和58年)4月に早稲田大学理工学部金属工学科に入学し、4年生のときには加藤榮一先生の研究室で金属薄膜の化学気層成長の反応メカニズムの研究に携わり、卒業論文を纏めました。
★就職活動は、鉄鋼、自動車メーカーではなく、半導体関係の会社に絞りました。当時、半導体はあらゆる電子機器に使われると言う意味で「産業の米」と呼ばれその成長が大いに期待された分野でしたので…。1987年(昭和62年)3月に卒業し、総合電機メーカーに就職し、半導体製造に携わる仕事を20年以上続けてまいりました。その間の在勤地は小平の半導体工場、国分寺の研究所、そして青梅の半導体工場と西多摩地区におりました。
★日本の半導体産業は確かに大きく伸びましたが、現在、そのものづくりは台湾、韓国に大きく水をあけられてしまい、残念ながら日本の半導体産業はすっかり凋落しております。現在は、半導体工場から離れ、関連会社で半導体製造装置を製造・販売する会社の本社(港区新橋)に勤めております。
◆進化発展を続ける早大理工学部に複雑な思いも
★一方、金属工学科に関しましては、この20年の間に、大学での材料・物質の教育研究を専門に行う学科は、その扱う範囲を急速に広げてきました。それは、最適な材料や物質の探求と開発が極めて重要な課題として取り上げてきたからです。早稲田大学も同様に、私が卒業した1987年(昭和62年)には、今まで金属を対象とした金属工学科は、セラミックス・半導体に対象を広げた材料工学科に名称が変更となり、1998年(平成10年)には複合材料や環境材料にも対象を広げ、物質設計の基礎となる物質科学にまで教育研究を展開した物質開発工学科へ発展しました。
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理工キヤンパスのシンボルタワー51号館(高さ71m *) |
リニューアルした54号館(写真はいずれも早大HPより転借) |
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[*]1967年に理工学部が早稲田キャンパスから西早稲田キャンパスに
移ったときに建設され、当時国内で1、2を争う高さを誇るビルでした。
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★しかしながら、分野の拡大に伴って、一つの学科で材料・物質科学のすべてを教育するのが難しくなり、材料がその価値を発揮する多くの具体的な分野において、教育研究を行う方針に変更となりました。2007年(平成19年)から物質開発工学科の研究室の多くは、基礎を重視した新しい材料・物質科学の教育・研究の展開のため、基幹理工学部の電子光システム学科、機械科学航空学科、応用数理学科に引き継がれ、さらに創造理工学部、先進理工理工学部へも移動し、早稲田大学理工系に材料・物質科学を根付かせる役割を担っているそうです。学科が大きく発展することは喜ばしいことですが、同時に大きく変わってしまって、私が憶えている昔の金属工学科は早稲田大学理工系学部のなかでばらばらになり、何か寂しい気もします。
★学生の頃は馬場で数人と飲んだ後に、よく高田馬場駅前で校歌を歌ってから散会したものでした。なぜそのようにしたか忘れてしまいましたが、最後は校歌で締めることが当たり前だったような気がします。周りでも同じように馬場駅前で校歌を歌っていた光景はよく見た記憶が残っております。
◆母校キャンパスの変貌ぶりにもびっくり
★大学を卒業した後は、母校を訪ねることも少なくなりました。卒業証明書を取りに訪れた大久保キャンパスがすっかり変わってしまったことに驚いたり、更に、恩師の米寿のお祝いで本部キャンパス
大隈庭園には十数年ぶりに訪れました(ついでに大隈重信公像や「その像に握手すると早稲田大学に合格できる」というジンクスがある坪内逍遥公像も観てまいりました)。
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大隈重信銅像 |
坪内逍遥銅像 |
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★最後になりますが、今回小平稲門会に入らせて頂いて、先輩方の精力的な活動を拝見すると自分自身への励みとなります。小平稲門会の行事にはできるだけ参加したいと思います。ご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。(2012.5.5.記) |