[第1回美術館を巡る会]川村記念美術館(千葉県佐倉市)
★5月28日、小平稲門会の「美術館を訪ねる会」最初のツアーとして千葉県佐倉市にある「川村記念美術館」に行ってきました。参加者は8名。紅一点の荒木さんが彩りを添えてくれました。曇りや雨が続いた前日までとは打って変わり、当日は青空と薫風の快晴。絶好のツアー日和となりました。お天気に恵まれたのは、皆さんの日ごろの心掛けのおかげです
◆美術品の迫力と新緑の自然に感動
★午前9時、昔みんながお世話になった高田馬場駅に集合、日暮里で乗り換え、京成線で京成佐倉駅へ。電車も空いていて、楽しくおしゃべりをしていたら意外に早く佐倉に着きました。ここから専用バスで川村記念美術館へ。11時まえには到着しました。まず、美術館を囲む新緑滴る広大な自然環境に驚かされました。「ハコモノでない自然の中の美術館」を謳い文句とし、さすがに04年にメセナ大賞を受けた景観です。
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川村記念美術館 |
フランク・ステラの彫刻作品の前で |
庭園を望む |
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◆レンブラントからピカソ、日本画も芦雪、関雪、清方と多彩なコレクション
★美術館の玄関前で、巨大で難解なステラ作の野外彫刻の前で記念撮影したあと入館、1時間半かけて美術品を鑑賞しました。17世紀のレンブラントの人物画、みんなが知っているモネ、ボナール、ピカソ、マチス、藤田、シャガール等など、印象派やシュールの作品、日本画の部屋では,芦雪、関雪の屏風絵、珍しい南蛮屏風、清方の美人画などを見ました。そのあと20世紀現代美術の数々を鑑賞しました。
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レンブラント・ファン・レインの作品「広つば帽を被った男」を鑑賞 |
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◆現代絵画ロスコとニューマン作品の不思議な魅力
★圧巻はマーク・ロスコとバーネット・ニューマンの絵画で、これには参加者全員が圧倒されたようです。これらは、その作品のために特別に造られた部屋に展示されています。照明を抑えた部屋ではロスコの壁画(7枚組)に心を引き込まれました。つぎの部屋では、ニューマンの強烈で優しい赤の大作が心を拡げてくれます。ロスコの「求心性」とニューマンの「開放性」が見事な対比と調和を見せていました。
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バーネット・ニューマンの作品「アンナの光」を鑑賞 |
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★美術鑑賞の後は別棟のレストランで、新緑に覆われた庭や池の景色を眺めながら美味しいビール、ワインと食事を楽しみました。食事がすんで、構内の湿性植物園で見頃の睡蓮を楽しみながら散策した後、帰路に着き、午後5時前には高田馬場に戻りました。バラエティーに富み、美しく力強い美術品の数々、目に滲みる新緑と薫る風の自然を満喫し、心に残る楽しい初夏の一日となりました。
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絵画・彫刻鑑賞の後、緑の庭園で寛ぐ面々 |
レストラン「ベルヴェデーレ」での昼食 |
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★一応の解散後も皆さんの心は、別れ難く例の花小金井「虎居」で大いに印象を語りあいました。その言葉を拾うと、「日本にもこんなに贅沢な美術館があるとは知らなかった。別の季節に、また行きたい」「自然と建物と美術品が一体となった珍しい美術館」「現代美術もよいものだ。シンプルなので、自分も描けそうな気がする」「時間に余裕があり、ゆっくりと楽しめた」「庭や散策路を歩くだけでも楽しめる。心が洗われた」等々の感想が話され、大好評でした。今回参加されなかった方にも機会があったら是非一度、川村記念美術館をお訪ねになることをお奨めします。
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ヒツジグサ(睡蓮)の池 |
ヒツジグサ |
散策路で一休み |
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★次回の「美術館を巡る会」は、芸術の秋に都心にある美術館を訪ねる予定にしています。2か月前位にご案内します。ぜひご参加下さい。(報告:小山雄一 43法/写真:松谷富彦 36文)
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